スペイン・フランス旅行8日目 ロワール古城巡り
- 0740オルレアン駅着、と時刻表にあったので、30分頃には準備してスタンバイしていた。ところが列車が駅に止まっても車掌も誰も来ないし、扉も開かない。仕方ないので勝手に扉を開けて外に出た。すると車掌はホームでたばこを吸っており、俺の顔を見ると昨夜預けておいたチケットを渡してくれた。そういうもんなの？
- フランスはかなり寒い。スペインではずっとTシャツ1枚だったけど、ここだと長袖着ても肌寒さを感じる。気温約15℃。スペインの最高気温が35℃超えだったので、そりゃ寒いはずだ。
- さて、降りたはいいが予定していた列車が来ない。不思議に思って駅員に聞くと、ここは「Les aubrais orleans」であって「Orleans」ではないんだと。わぉ…*1 ちなみに駅の階段で転んで足首を捻挫した。どうやら去年秋の捻挫以来、癖がついてしまったらしい。
- 駅員にBlois（ブロワ）駅に行く方法を尋ねると、どうやら1本後の列車で行けば大丈夫らしい。日本のO先輩の手助けもあって、なんとかBlois到着。ブロワ城見学後、観光案内所で聞いたシャンボール城に行ってみることにした。ただしバスで行くと列車に間に合わないので*2、レンタサイクルで。片道20km位らしいんだけど、弟に聞いたところ余裕で行けると自信を持った返答が来たので、信じてみる*3。
- しかし川沿いの道はずっと向かい風。ギアを落としても全く進まない。1時間経過したところでペース的に間に合わない事が明らかだったので、諦めて周囲を散策することにした。
- 川向こうのMenars城を眺めつつ*4、水が欲しくなって近くの町に寄ると、道ばたに「A.O.C.」の看板（Cheverny）発見*5。もやしもんで見たことがあるー、とか思いながら進むと、一面のブドウ畑に出くわす。本当にブドウ作ってるんだ（当たり前だ）と感動した。シャンボール城は見られなかったけど、まぁこんな「THE・フランス」な景色を見られたんだから満足。自転車でブドウ畑なんて、まさにもやしもんじゃない。
- で、駅に引き返して遅めの昼食を取り*6、自転車屋に向かったらなんと1630まで休みorz 店主の携帯に電話し*7、英語で超怒ってみたら16時頃には帰るとのこと。それでも間に合わないよ…
- 結局、Blois発が1時間以上遅くなってしまった。ダイヤ的には2時間後発の列車でもRennes同着。ならシャンボール城行けばよかった。ただ、最後まで店主に怒った態度を見せ続けたのは、自分としては後味が悪い結果になってしまったと後悔している。どうせ二度と会わないだろう人なんだから、最後くらい握手でもして笑顔で別れればよかった。
- Blois駅からTours駅へ、乗り換えてLe Mans駅*8へ。そこからTGV乗車。驚いたのは、Tours→Le Mans間の気動車がGPS計測で140km/h出していた*9点。Le Mans→Rennes間のTGVが160km/hだったのを考えると*10、とんでもないよね。
- 明日はRennesからバスでモン・サン・ミッシェルを目指します。あとはやく「Gracias.」を「Merci.」に直さないと…
*1:横浜駅と新横浜駅みたいな違いらしい。Orleans駅は末端駅なので、パリ終着の寝台列車はOrleansではなくLes aubrais orleans駅に停車するみたい。
*2:今日はRennesに宿を取ってあるので、Blois駅1531発の列車に乗る予定。ちなみにRennesは日本語表記だと｢レンヌ｣だけど、この発音だとまず通じない。｢ヘンネ｣だと通じた。
*3:曰く、「北鎌倉-江ノ島の往復くらい。走るんじゃなくて自転車だから余裕｣。弟の趣味は自転車。元陸上部で運動が大得意。そこら辺で気づけよ、って話ではある。
*4:周囲に橋がないので向かい側には渡れない
*5:A.O.C.とはフランスの産地・品質認証制度で、農産物やワインなどにおいて特定の呼称を表示するためには、国の定めた基準に合致しなければならない。ワインの産地もその一つで、特定の産地で産出されたブドウを原材料としなければ（その他にも条件がある）、特定の呼称は利用できない。商標と似ているけど目的が異なる。
*6:普通の店で普通の昼食をとれた。この旅行でこんな普通の昼食がとれたのは数えるほどしかない。大体はサンドイッチとかそんなの。
*7:金額は高いけど、携帯のローミングサービスはこういう時に便利。
*9:こういう時にGPSロガーは便利。M-241は液晶付きなので磁方位と時速が表示できる。
*10:在来線併用軌道なので最高時速が遅い。ちなみにTGVの駅通過速度は、ホーム柵なしなのに120km/hとかなり怖い。
