【ヨーロッパ旅行 2日目】

3/4 晴れ
前日倒れ込むように寝た割りには朝早く目が覚める。シャワーを浴びたが、このシャワーが熱湯か冷水しか出ずに辟易。何度調節しても適温にならない。
ここのホテルは朝食付きだったので行ってみると、いわゆるコンチネンタルブレックファーストの軽い食事。ハムとチーズ、クロワッサンと飲み物程度しかなかった。まぁ普段から朝食は食べないので問題なし。客層を見てみるとどうやらイタリア人がほとんどのようだ(当たり前か)。
朝食後、とりあえずバチカン博物館に行ってみる。テルミニ駅で地下鉄A線に乗るため自販機できっぷ(1日乗車券)を買おうとするが、いきなり自販機が壊れていた。落書きだらけの駅構内に恐れおののきながら、やがて到着した車両を見てさらにびっくり。もはや地の色が確認できないくらい落書きに埋め尽くされた車両だった。
駅を降りて、ほかの客について行くとバチカン美術館の入り口が見えてくる。ところが、入り口から延々と塀に沿って待機列がのびている。
http://www.google.co.jp/lochp?hl=ja&q=&ll=41.906509,12.45693&spn=0.00507,0.007607&t=k
ちょうどこの写真の左側「−」のあるあたりが入り口で、そこから塀に沿って中央の広場のあたりまで列がのびていて、さらに列形成中だった。ちなみに0930頃到着でこの有様。(全然関係ないけどGoogleって便利だなぁ)
エェー、と思って一瞬諦めようとも思ったが、まぁローマは3日間あるからと思い直して並んでみた。すると列の進み方はかなり早く、30分程度で入館できた。どうやらセキュリティチェック(手荷物のX線検査と金属探知器検査)で時間がかかっていた模様(余談だけど、このあとヨーロッパのどこに行っても同じ光景が見られた)。
ようやく中に入り、日本語オーディオガイドを借りて館内を見て回る。
ぶっちゃけた話、中身はよく分かんなかった。確かにきれいなんだけど、オーディオガイドでいくら説明されても世界史の知識がない俺にはちんぷんかんぷんで、「まぁきれいだな」程度にしか理解できないところが悲しい。唯一、コンクラーベが行われるシスティーナ礼拝堂フレスコ画の発色には驚いた。
次にサン・ピエトロ寺院に入る。こちらも広場の端から端まで連なる行列で30分待ち。まずはクーポラに上る。延々と続く階段を抜けると展望台(?)へ。天気がよかったのでローマが一望できた。さすがキリスト教の総本山バチカン、謎のアンテナ群も多数発見。ログペリとかパラボラとかダイポールとか、いろんな種類のアンテナが張り巡らされていた。下のテラスでは外人がノートパソコン(HPのA4ノート)を広げてた。何やってるんだと思って覗き込んだら、延々デジカメのデータをバックアップしている最中だった。よくまぁあんな重いノートをここまで背負ってきたと感心。
昼ご飯はピザにリベンジ。今回のピザはまぁまぁだった。道ばたに座って食べていると「1euroショップ」なるものを発見。日本で言う100円ショップで品揃えもほぼ同じ。1euroが大体\150位なので、ちょっと日本に比べると高い感じがした。
食べ終わってからはローマ市街を散策。スペイン階段からトレビの泉にかけては日本人(大体ブランド品を買いに来た学生っぽい)がすごい多い。10euroも取るわりに大して面白くなかった国立パスタ博物館(国がパスタ博物館作るってのはすごいけど)や閉館後だったヴィットリアーノ、クイリナーレ宮(テルミニ駅に行く途中、道に迷ってたら出くわした)等を見ながらいったん撤収。日が暮れてから夜のトレビの泉を撮りにもう一度出かける。
トレビの泉は夜も日本人だらけだった。何気なく座ったら隣が日本人だったりする。写真を撮りおわり、帰ろうと道を歩いているとレストランが目にとまる。どのくらいの値段だろうと覗いてみると、日本語メニューまで準備されている。まぁいいか、と思い入ってみた。ところが、イタリア人はパスタだけ、という食べ方はしないと「地球の歩き方」に書いてあったので前菜(ブルスケッタ)とカルボナーラ、それに鶏肉を焼いたやつとサラダと水を頼んでみたら、合計で40euro、\6000位になってしまった。料理は美味しかったけど、鶏肉だけはめちゃくちゃ堅くて食べるのに非常に難儀した。噛みながら、穀物主体の農耕民族と肉類主体の狩猟民族の違いについて思いを馳せていたが、最終的には噛みきれずにほとんど丸飲みしてしまった…
ホテルに戻り、インターネットが使えないかと尋ねるも撃沈。ホテル近辺にインターネットポイントがあるのでそこを使えとの事。ところが行ってみると持ち込みノートは使用不可と言われてしまった。むぅ、デジカメデータのバックアップをと思ってたのに。

この日も泥のように眠る。