お疲れ様でした

29・30と有明某重大事件に参加された方々、お疲れ様でした。
俺は今回も西1で館内業務。1日目はマリみて、2日目はJUNEのブロック担当。2日目より1日目のほうがきつかった…
戦果については、冬は2日間だからという事もあるのだろうけど、やっぱり前に比べて買う量は減少傾向にあるみたい。そのかわり、割と厳選している、と自分では思っているんだけど。まぁ今回は1日目のスタッフ業務がそれなりに時間かかったので買い物に行ける時間が少なかった、というのと直前にFateやっててサークルチェックの時間がとれなかったというのが一番大きな理由な気はする。


ところで、帰ってきてから知ったのだけれど、どうやらまた著作権絡みの同人誌摘発事例があったらしい。詳しい事はまだよく分からないけど、前日搬入60箱の新刊が廃棄処分、って話。
まぁ同人誌が著作権法絡みであーだこーだって話は今に始まった事ではないのでそんなに驚く事ではないのだけれど、ツンデレ法学部生としては、即売会主催者側の責任はどうなるのだろう、という点が気になる。
同人誌といってもいろいろな内容のものがあるが、例えばマンガのパロディ同人誌を描いたサークルがコミケで頒布しようとしたとする。サークルはパロディ元のマンガの作者には許諾を得ていない場合、原著作者は告訴する事も出来るし損害賠償を請求する事も出来るし差し止め請求だって出来る。そこは一般的に考えて異論がないと思うけど問題はその先で、コミケの主催者たる準備会は著作権法違反の幇助罪に当たるのではないか、という話。例えばWinnyの作者である金子氏は著作権法違反の幇助罪で現在公判中である。

準備会は同人誌というものの一般的性質を理解している(→いわゆるキャラクター権の侵害事例が多いという事)し、見本誌回収の際にスタッフは内容を確認しているのだから、具体的内容まで準備会は把握しているということになる。
参加登録カードによって参加者は法律等を侵害していない事を誓約しているが、あの内容が果たして正当に契約として成立しているかは怪しい。いわゆるシュリンクラップライセンスやクリックオンライセンスに近い契約形式であるし、アピールでは「著しく知的財産権に触れる物」は頒布禁止となっているが、「著しく」ってなんじゃい、って話になる。

同人誌は文化の発展に云々、ってのもよく聞く話だけれど、法律論を離れて実質的な話をした場合はどうなんだろう。例えばFLマスク事件では、ソフト制作者は多大な利益を得ていたとか暴力団とのつながりがあったとか、そういった点が結果的に摘発に繋がったという話があるが、準備会の場合表面的な会計ではなく実質的に利益を得ていたか、また反社会的な部分があるか、といった点はそれなりに重視されるだろう。
準備会は個人情報保護法対策や参加者傷害保険等のリスクマネジメントを積極的に行ってきているけど、この著作権法違反幇助に問われる可能性は決して低くはないのではないか、と思うんだけど。
それとも、同人誌はそれに付帯する周辺産業もそれなりにありそうだし、摘発リスクは低い、という事なのだろうか…

まぁいずれにせよ、パロディ同人誌がなくなるのは個人的にも非常に悲しいので、どういうもんなのかなぁ、と思っている訳です。