「世界」って言葉がある。

「世界」って言葉がある。
私は中学の頃まで、世界っていうのはケータイの電波が届く範囲のことなんだと、漠然と思っていた。

…とは「ほしのこえ」の冒頭で出てくる台詞だけど、これほどこの言葉を意識したことはなかった。先週金曜日、寝過ごして横須賀線終点の久里浜駅まで行っちゃった。
で、携帯で家にかけようと思ったらなんと電池切れ。↑の「キセキ」iアプリで電池を完全に消耗してしまっていた。
仕方ないなぁ、と思ってWillcomでかけようと思ったらこれも電池切れ。最近使ってなかったから自然放電していたらしい。ガーン!
最後の手段、とイーモバイルで弟にメールを打とうとするもこちらも電池切れ。そもそも弟の携帯のアドレス覚えてないや…
あわてて駅を出ると、見事に何もない。パチンコ屋しかない。コンビニすらない。タクシーも一台もいない。そもそも財布の中には数百円しかない。死ぬかと思った。
錯乱した頭で雨の中、家まで直線距離12キロ近い道を歩き始め、ようやくマクドナルドを発見。とりあえずコーヒーを一杯頼んで考えたら、ノートPCを持ってることに気づいた。
早速USBから携帯に充電して、弟に迎えに来てもらいましたとさ。

でも後から考えると、公衆電話で家にかければよかったのか。何でそんな簡単なことに思い至らなかったんだろう。ってか公衆電話という発想すら思いつかなかった。何というアフォな話だ。
俺にとって、世界の中心にはケータイが鎮座しているらしい…