立喰師列伝

友人から見に行け見に行けと催促されてた映画「立喰師列伝」をようやく見に行ってきた。場所は渋谷シネクイント。
「酷いアニメだ」と友人からは聞いていたけれど、いわゆる人形劇的な(「スーパーライヴメーション」と呼ぶらしい)、普通のアニメじゃない映画。まぁミニパトでも同じ手法だったから、そんなに違和感はなかった。
内容はタイトルの通り、押井監督が大好きな(?)立ち食いに関する話。初っぱなから恐ろしく長く難解な台詞だったり、犬がいっぱい出てきたりといかにも押井監督っぽい作品だった。
史実を混ぜながらも(フラフープで卵巣破裂ってww)押井流の虚構戦後史をなぞりながら進んでいくかと思ったけど、途中70年安保が終わった後、牛丼の牛五郎が出てくる辺りから、微妙に歴史話からはずれてくる。個人的にはバブル期とそれに続く「失われた十年」までやって欲しかったけど、上映後買ったパンフレットを見ると「70年以降の日本に語るべき歴史があっただろうか?」とあり、監督は意識的にそうしたらしい。
ちなみに、ちょうど行った日(19日)の最終上映終了後、監督とゲスト(その日は川井憲次だった)のトーキングショーをやってたらしく、劇場は長蛇の列だった。すごく見てみたかったけど時間が合わなかったので残念ながら断念。